鮮魚街道(なまかいどう)/Pops,Enka詞:七里 曲・うた:SunoAI 編集:七里 ©K.SichiRi
【歌詞】
雨がそぼふる 布佐港
馬が荷を待つ 濡れるまま
おれは雨戸をたてなおし
灯のない行燈 腕枕
逃げてく先などありはせぬ
ひとり小舟を漕ぎ出せば
利根が三途の川になる
雨は馬の背 荷を濡らす
出を待つ鬣 凛として
逸(はや)る足踏み 諫めつつ
馬方 しずかに 手綱とる
八里の旅行き 鮮魚街道
街道(みち)にこぼれたイワシなど
拾う暮らしが身になじむ
雨にふくらむ 藁の屋根
土間のネズミが顔を出す
わが身の闇も十重二十重
雲間に日差しの夢あれば
明日への覚悟がもてそうな
傘を持たずに 柳まで
嚏ひとつで引き返す
*拾う:ひらう(方言) 嚏:くさめ(くしゃみ)